皆さん、台風大丈夫ですか?
今後も警戒しましょう。
台風15号が関東直撃。
暴風であおられた、激しい雨粒と格闘した交差点。
私の傘もひっくり返りそうになり、
思わず「恐ろしい!」 と言葉を発してしまったほど。
警戒していたものの、
最も雨風が強い時間と帰宅時間が重なってしまい、
交通機関はほぼ全線運転見合わせに・・・。
結局、3時間ほど駅のホームで立ち往生。
仕方が無いので、開き直ってずっと読書していた。
そして、ようやく雨が上がって、運転も再開したころ、
駅構内のとあるゴミ箱で、信じられない光景が。
数十本もの傘が、ゴミ箱に突き刺さっている。
中には壊れた傘もあったが、 まだまだ使える傘もあった。
あきらかに、
もう雨が止んで要らなくなったから。
家に持って帰って捨てるのが面倒だから。捨てちゃえ。
みんなここに捨ててるし。の連鎖である。
あまりにも衝撃的で、腹が立つというより、ほんとうに、
えっ!なんで!?信じられない・・・と某然としてしまった。
しかも、無造作に捨てられた沢山の傘を、駅員のおじいさんが、
ひとつひとつ丁寧にくるんとまとめて、かごに入れていた。
うーーーーーん。。。。
一旦通り過ぎたものの、思わず引き返した。
「お疲れ様です・・・。その傘、どうするんですか。」
「いや〜このあと捨てますよ〜。」
「大変ですよね、これ、全部ここに捨てていかれたら・・・。」
「台風のあとはね、だいたいこうなるんですよ〜。
せめて、たたんでくれてたらいいんだけどね。」
特に腹を立てるでもなく、淡々と片付けていくおじいさん。
最後には、
「お気をつけてお帰りくださいね。」
と笑顔まで見せてくれ、またせっせと傘の整理を続けていた。
きっと、同じ時間、多くの駅で、
こうして作業してくれている人がいるんだと思った。
そして、明日にはまた、何事もなかったかのように、
きれいなゴミ箱が並ぶのだ。
こんな風に不平不満を言わずに仕事をしてくれる人に、
無意識に甘えちゃいけないと思った。
小さく誓う。
傘が壊れたり、要らなくなったからって、
駅のゴミ箱にがさつにポイ捨てだけは、未来永劫絶対しないようにしよう。
壊れかけた傘を、ぐっと握りしめて帰った。