7/21/2011

『辻井伸行 奇跡の音色』。

どうも、近藤です。
世の中電子書籍だけになって
「本棚」という存在が消えてしまったら、とても寂しいです。

ということで、
今日はおすすめの本を一冊。


いやぁ・・・しみじみ、良い本と出合ったなと思う。
『ピアニスト辻井伸行 奇跡の音色
〜恩師・川上昌裕との12年間の物語』

この本に描かれているのは、
日本から世界へ羽ばたいた若きピアニスト辻井伸行さんと、
彼のピアニスト人生を共に切り拓いた恩師との、12年間の軌跡である。

NHKで以前放送されたドキュメンタリー番組の内容をもとに、
新たな取材も加えて書籍化したものだ。

1年前、このドキュメンタリーを観た時の深い感動が蘇った。
同時に、ページをめくるごとに新鮮な響きで胸に迫るエピソードも多くあり。
あっという間に読了。

辻井さんといえば思い浮かぶのは・・・
体を揺らして楽しくて仕方がないという風にピアノを弾く姿。
緊張するはずの大舞台で、
なぜあんなに嬉しそうに、美しい音色を奏でるんだろう。
全身からほとばしる明るさの源は何だろう。
多くの人を惹きつけて止まない、彼のピアノと彼自身の人間性とは。

その答えが、この本を読んでいて伝わってきた。

そして、それ以上にずしーんと胸を打ったのは、
彼の才能や、類稀なる個性を伸ばした川上昌裕という恩師の存在だ。

『川上先生がいなかったら、今の僕はありえない。』
常に喜びを持って音楽を奏でる辻井さんの原点。
そこには、彼の長所をより開花させようと、
12年間全身全霊で向き合った川上先生がいるのだ。

師弟愛でもあり、友情でもあり・・・。
共に幾多の挑戦を続けてきた2人の生き様に、
何度も目頭が熱くなった。
「運命の人」って、こういうことを言うんだろうな。

クラシック好きでなくても、音楽に詳しくなくても、
人と人との出逢いと繋がりの奇跡に、心揺さぶられる一冊だと思う。

読み終えて、大事に本棚に並べた。
歳を重ねながら幾度でも、読み返したい大好きな本になった。


実は、著者のNHKディレクター・神原一光さんは、大学時代の先輩だ。
テニス日本一の実績を持つスポーツマンでもある神原さんは、
いつも明るくていつも輝いていて、変わらず尊敬できる人。
先日取材の裏話などを聞かせてもらい、また多くの刺激を受けて。
久々の再会に感慨を感じつつ、再度本を開いてみた。
2度目なのに、鳥肌が立った。


この本、心からおすすめします。

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