恋は直球勝負です。
週末は実家に居た。
長岡にいる時は、夕方の犬の散歩は私の役目だ。
我が家の愛犬は柴犬で、名前は「ぽん太」。はじめまして。
最近新しいマットを買ってあげたが、かなりお気に入りのよう。
いきなり噛み付いて、勢いよくぶん回していた。
この日はひとつ、楽しみにしていたことがあった。
家族からの情報により、
お散歩コースにある川で、ある動物を見かけると聞いて。
いるかな、いるかな〜。
川沿いの同じコースを行ったり来たり。
その動物をウロウロしながら探しまくった。
すると・・・
いた!!!!!
カモの親子だ。
おそらく母ガモと、5羽の子ガモ。
可愛い・・・そして、癒される〜。。
ずっと観察していると、そばで母ガモがキョロキョロ周りを見渡しながら、
危険がないようにと、子どもたちをしっかり見守っているのがわかる。
その姿はまるで人間の親子を見ているようで、じぃぃぃんと来た。
私はシャッターチャンスを逃すまいと、
右手にデジカメ、
左手にぽん太と、ぽん太の(あたたかい)ウンチ袋を持って、
カモを追いかけどこまでも・・・
しばらくすると、何やらバシャバシャと、
急にカモたちの泳ぐスピードが速くなった。
なに? どうしたの? どこに行くの・・・!?
母ガモと子ガモたちが向かった、その先には・・・
1羽のカモ発見!お父さんカモ?
そのまま家族一緒に、仲良く夕刻の川の向こうに消えて行った。
春から夏にかけての繁殖期が終われば、母ガモは子ガモから離れるという。
でも、いわゆる巣立つ前のこの時期に、
親子で一緒に過ごし育んだ愛情と絆というのは、
きっと子ガモたちの成長にとって大きいのだろうと思った。
何となく、近藤家の家族と重なったりして。
例えば、うちの兄妹4人がまだ実家にいる頃、
近藤家では、毎晩10時にお茶の時間があった。
明日テストだろうと、
部活で疲れていようと、必ず集まるのがルールだ。
いま思えば、毎日ああやって
ちゃんと顔を向き合わせて話す時間を持つことで、
互いの体調や、学校での様子や、友だちとの関係や、
何が楽しくて何が面白くないのかを知ることができたり、
異変があればすぐに気づいてあげられたり・・・
とても大切な時間だったんじゃないかと。
家族間のコミュニケーションが少なくなっていると言われる昨今、
この方法は、家族の絆をぎゅっと確かに結ぶ上で、なかなか効果的だと思う。
なんて考えながらカモウォッチングをしていたら、
すっかり陽が暮れてしまった。
「まっち、今日の散歩は長かったわん。早く帰ろー。」とぽん太。
最後に、帰り際に見つけた水色の綺麗なお花。
そして恒例の、夜のお茶の時間。
親子ガモの様子を家族に話したら、
父が一言。
「まだ子ガモたちは飛べないからな、網ですくえるぞ(笑)。」
家族みんなで父を叱った。まったくもうっ。