6/29/2012

『星野道夫の宇宙』。

どうも、近藤です。
アラスカ旅行が長年の夢です。

少し前に、友人から数枚の写真がメールで届いた。
休暇を利用して、ヒマラヤ山脈へtrekkingに行ったらしい。


写真と共に送られてきた、友の言葉。

初めて本当の「自然」に触れられた。
見上げた50m先で深々と降る雪。
そこから流れてくる春の雪解け水。
春の音連れを待ちわびていた動物たちが、若芽をつんでいる姿。
雪の影響で点滅を繰り返す星。
そして何よりも、ジプシーたちと生活を共にできたこと・・・

どきどき鼓動が波打つようなステキな文章で、感じ入った。
写真からも、風や光の感触、緑の匂い、大地の息づかいが伝わってくるよう。
でも、友が目の当たりにした光景は、決してカメラのレンズには収まりきらない、
美しさと、壮大さと、深遠な輝きがあっただろう。
羨ましく思った。

実は、今週末、その友と久々に再会できることになった。
旅のおみやげ話を聞けるのが楽しみで仕方がない。

送られてきた写真に感化されたのか、久々に開いた写真集がある。
『星野道夫の宇宙』 2003年 朝日新聞社

写真家の故・星野道夫さん。(公式サイトは→こちら。)
アラスカに惹かれ、およそ20年間に渡って、
彼の地の大自然や、そこに生きる人々、動物たちを撮影し、数多くのエッセイも残された方。
43歳の時、テレビ番組の取材で訪れたロシアでヒグマに襲われ、人生の幕を閉じた。

星野さんの写真や言葉は、
地球上のあらゆる生死を静かに見つめるような深い物語に満ち、
純粋で、どこまでも優しい。
彼の写真集やエッセイなどは沢山持っていて、私にとってどれも大切な一冊だ。
もしご存命なら、一生のうち一度は、ぜひお会いしてみたかった人。

今日は、星野さんがこの世に遺してくれた言葉の中でも、
私が一番好きな文章を紹介します。

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いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ
たとえば、こんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろ
もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんな風に伝えるかって?

写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンバスに描いて見せるか、
いややっぱり言葉で伝えたらいいのかな

その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって
その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだと思うって・・・・・・

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何かに心動かされ、もっと成長したいと思ったとき。
自分の気持ちに正直でいたいともがくとき。
時に心折れそうになりながら、それでも前に進む勇気と覚悟をくれたのは、
いつも、この言葉だった。

しなやかに変わっていく強さをもつこと。
絶え間ない変化に対応しながら、進化を目指すことこそが、
人として生きる醍醐味ではないだろうか。

だから、常に変化の途上にある自分を、どんなときも受け入れていきたい。
星野さんが、その短い一生の中で遭遇した“宇宙”に、
少しでも近づけたらと・・・いま改めて思う。