わたしが訪れた絵本屋さんや絵本館など、
絵本にまつわるお店を紹介する「絵本journey」。
今回は、画家・イラストレーターのたかしまてつをさんが奥様とオープンされた、
『At GALLERY N’ CAFE』(エーティー・ギャラリーアンドカフェ)へ。
地元・大磯に住む友人に案内してもらい、
初めて訪問できた。
手作りの温もりがあり、
おしゃれな内装。
真っ白に塗られた壁面には、
たかしまさんの代表作”ブタフィーヌ”さん!
なんだかほっこり見守られている感じ。
たかしまさんは、
ボローニャ国際絵本原画展入選、
ほぼ日マンガ大賞受賞、
二科展デザイン部イラストレーション部門特選賞など、
数々の受賞歴をお持ちの方ですが。
最近わたしがとりこになっているのは、
こちらの赤ちゃん絵本シリーズ、
とり3部作!
『とりがいるよ』『たまごがあるよ』(以前のブログでもご紹介)
『いっしょにするよ』
(作:風木一人/絵:たかしまてつを/角川書店)
このシリーズは、
知育絵本でもあるけれど、
その前にとっても楽しくて可愛らしくて、
息子とよく読ませてもらっている。
こんなにも、
1冊1冊それぞれが発見に満ちた魅力的な絵本シリーズには、
なかなか出合えない。
今年6月に出版された最新作『いっしょにするよ』は、
まず表紙のきれいなブルーにこころ奪われた。
なかよしの5羽のとりたち。
いっしょにおさんぽするよ。
とことことことこ
いっしょにぱしゃぱしゃするよ。
ぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃ
いっしょにじゃっぼんするよ。
じゃっぼーん!
風木さんが紡いだ文章は、
リズミカルで、
子どもの大好きな擬音語があふれている。
やさしく語りかけられる言葉たちなので、
読んでいると自然と口角があがって、
こちらもおだやかな気持ちになれる。
たかしまさんが描いた絵は、
デジタルなのにあたたかみがある。
1羽1羽すこしずつ違う仕草や表情を見つけるのも面白い。
それぞれに個性があることの愛おしさも感じてしまう。
最後はお母さんに包まれて、
おやすみのシーン。
眠る前のひとときにもぴったりの1冊。
息子は、
とりたちが赤い実を食べるページが好きで、
わたしといっしょに、
「ぱくぱくごっくん」するのがうれしいようだ。
こんな風に、
誰かといっしょにする喜びを、
たくさん味わってもらいたい。
ほほえましさと、願いと、
母親のこころにも響く絵本だなと。
実際に絵本を創る過程で、
お母さんたちの声を大切にされたというのも納得。
*
さてお店の紹介に戻ると・・・
上の写真に登場している、
オリジナルマグカップが展示販売されていたのでget!
大磯のシンボルでもある、
デザイン灯台とアオバトをモチーフにしたロゴ。
灯台フォルムのカップは使いやすく、
早速わが家で愛用中♡
ほかにも小さな焼き物たちや、
そして何といっても、こちらはギャラリー。
たかしまさんの作品が常設展示されている。
射し込む夏の光のなか、
ゆっくり見ることができた。
セルフサービスのお水を置く台や、
上にいる鳥も手作りとのこと。
そこかしこが絵になるので、
思わずパチリ。
わたしがいただいたのは、大磯にある人気の紅茶屋さんから仕入れているという紅茶。
コーヒーも地元のお店から。
このときおなかいっぱいで訪れてしまったけれど、
名物である特製の”スパムむすび”は、
次回の楽しみに♪
大磯のフリーペーパーにもたかしまさんが!
2年ほど前にこの地に移住したそうですが、
地域に溶け込み、
人とのつながりを大切にされているのが伝わってくる。
オーナーで奥様の中村文さん。
いろいろお話を伺わせていただき、
ありがとうございました。
すでに何度か通っているかのような安心感にひたれたのは、
文さんのお人柄も大きいと思う。
実はこの日の大磯は、
お祭りで賑わっていた。
神輿を担ぐたかしまさんともお会いでき、
すこしだけお話させていただいた。
お祭り用のヘアスタイルもお似合い!
眼差しの綺麗な、
とてもかっこいい方だった。
お時間をくださり、
ありがとうございました。
*
番外編・・・
お友達家族といっしょに大磯巡り。
子どもたちは神輿にふれさせてもらったり。
おにいちゃんがセミのぬけがらを見せてくれたり。
もちろん海も!
息子は波を頭からかぶっても満面の笑みで、
何度も何度も海に向かっていき、
こちらもしあわせな気持ちに。
海沿いに住むっていいな。
夕ご飯は、
港で月に1度開催されているマルシェで。
大磯大満喫の夏の一日。
暮らしは人をつくる。
まだまだ知りたい、大磯の魅力。
また会いたい人、また訪れたい場所、
At GALLERY N’ CAFEがある。
次の機会が待ち遠しい。
*
たかしまてつをさんHP
At GALLERY N’ CAFE