絵本作家・宮西達也さん初の全国巡回展へ。
200万部を超える大ヒット作「ティラノサウルスシリーズ」や、
ロングセラー「おとうさんはウルトラマンシリーズ」などの代表作を中心に。
貴重な初期作品の原画や秘蔵のラフスケッチなど、
約250点が展示されていた。
宮西さんの絵本に登場する、
ヘンテコリンな?仲間たちの精巧なジオラマや、
体験型の展示などもあり。
子どもから大人まで、心踊る展覧会だった。
宮西さんの絵本がたくさん読める場所には、
大きな顔出し絵本も!
甥っ子たちと一緒にいることを口実に、
わたしも顔出してみた(*^^*)
間もなく32年を迎える作家人生を、
どんな思いで歩んでこられたのか・・・
その軌跡をじっくりと味わえる空間。
インタビューの動画を観られるスペースもあった。
この展覧会を通して最も心打たれたのは、
宮西さんのこんな言葉。
「絵本は、読み聞かせをして初めて完成する」
それは、全国各地で絵本をLIVEで読んできた、
宮西さんだからこそ発せられた言葉。
子どもや大人たちの反応に、
真摯に向き合ってこられたことが、
インタビューの端々からも強く伝わってきた。
あたたかくユーモアに満ちた作品を通して、
多くの人を魅了している理由。
その根底にある眼差しにふれられた気がした。
ずしんときた。。
「絵本は、何歳になっても読んでもらうのが一番」。
その魅力を信じている私にとっては、
とても勇気づけられる一言だった。
ひとの声。
声のぬくもり。
それは時に、
自分が愛されていることを、
心と体に知らず知らず刻みこみ、
その後の人生を生きていくチカラにもなり得るもの。
私がそうだったように。
だから、お母さんたちには、
”絵本のある子育て”のすばらしさを伝え続けたい。
誰かに絵本を読んでもらうときの幸せな感覚を、
思い出したり、感じたりしてもらえるよう、
細心の注意をはらっている。
できるかぎり。
一方で、
私のような”読み手”という存在が、
絵本そのものの魅力を損なってはいないだろうか。
単なるおせっかいに終始してはいないだろうか。
そんな自問自答も繰り返している。
きっとこれからも。
普段の活動を振り返りつつ、
とてもよい刺激をいただいた、ワンダーランド展。
行けてよかった。
開催は、9月23日まで。