先日のブログでもご紹介した絵本、「Life ライフ」。
絵を描かれた、松本春野さん。
今回は、絵本セラピスト協会主催の講座で、
お話を伺う機会を頂けた。
松本さんは、いわさきちひろさんのお孫さんで、
2009年に絵本作家デビュー。
絵の優しいタッチや繊細な描写から、
きっとやわらかい雰囲気で可愛らしい方なのだろうな~
とは思っていたけれど。
想像以上にチャーミングな方だった!
美しいのはもちろん、
さらにグイグイ惹かれたのは、その人間性。
明るくて、自由で、
自分の考えをしっかり話す、芯のある人・・・
どんなお話をされているときにも”揺るぎなさ”があって、
すごくパワフルな女性だった。
外見の愛らしさと内面のたくましさとの”ギャップ”が、
すてき!
そんな松本さんは、東日本大震災以降、
定期的に福島を訪問し取材を継続されている。
原発事故をモチーフにした絵本を出版したことについても、
ご自身の思いをまっすぐに語って下さった。
今回のご講演は、「Life」の編集を担当された、
瑞雲舎の井上みほ子さんとの対談形式で行われた。
井上さんの、編集者としての名采配にも、
うなったり、しびれたり。。
くすのきしげのりさんの文章と、
松本春野さんの絵。
年代も性別も、
経験も生き方も違う2人の作家が、
絵本を完成させるまでの道のり。
その創作のプロセスには、
並々ならぬ迫力を感じた。
本当に、この場にいられてよかった。
作品が生まれる背景を知ると、
一冊の絵本の奥行きが違ってくる。
たくさんの絵本を知るだけでなく、
目の前の作品を掘り下げて知る喜びも、
また格別。