「ミシュカの森2015」の打ち合わせへ。
今年で司会を務めさせて頂くのは3度目となる。
自分にとって、
とても大切な年末のひとときとなっていることに感謝。
ミシュカの森は、
2000年に起きた世田谷事件で逝ってしまった、
一家4人の追悼の会。
ご遺族である入江杏さんが主宰されている。
今年のゲスト、作家の平野啓一郎さんを囲んで、
ミシュカの森をサポートするみなさまと。
全国各地で、
「悲しみを生きる力に」と語り続けている入江さん。
そのご活動の中で、平野さんの「分人主義」と、
入江さんのお話の類似点をあげる声が相次いだことが、
ミシュカの森に平野さんをお招きするきっかけになったそう。
打ち合わせ前に、読了。
「分人主義」を知ることができて、本当によかったなと。
これまでの人生の実感と照らし合わせながら、
目から鱗がボロボロ落ちつつ、腑に落ちた感が強烈だった。
たったひとつの”本当の自分”など存在しない。
対人関係ごとに見せる複数の顔が、
すべて”本当の自分”である。
つまり、一人の人間は、
決して分けられない「個人(individual)」ではなく、
関わる他者ごとに分かつことのできる、
「分人(dividual)」の集合体であるということ。
そして、人の個性とは唯一不変のものではなく、
そのときどきの、
分人の構成比率によって決まるのだと。
平野さんが、
「分人」という単位を使い言語化して下さったことで、
様々な思いがすっきりと整理された気がした。
この人間観は、
自分にも、他者にも、
やさしくできるヒントがたくさん詰まっていると思った。
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実際にお会いした平野さん。
私たちの問いかけに、
ひとつひとつ丁寧に応じて下さる、
とてもすてきな方で・・・
その横顔をみながら、
「分人主義」という考え方が、
ますます心に浸透する時間だった。
”多様性”をテーマにした、
平野啓一郎さんのご講演、そして入江杏さんとの対談が、
今から待ち遠しい。
まだまだ先になりますが、
「ミシュカの森2015」は、12月5日(土)の開催。
今年も多くの方にお越しいただけますように。
詳細が決まりましたら、またご案内させて下さい。