10/23/2011

宮城へ②。絵本編。

どうも、近藤です。
「絵本」で広がる多くの出逢いと笑顔に励まされています。

先日の宮城滞在1日目のこと。
絵本の読み聞かせグループ『VOiCE』のメンバーで、
2カ所の幼稚園と保育所を訪問し、子どもたちとふれ合ってきた。
VOiCEの被災地での活動はこれが3回目で、
私はこの夏にメンバーに入ってから、初めての訪問だった。

まずは、石巻市の法山寺幼稚園へ。
山の中腹にあるこの幼稚園自体は、津波をのがれ無事だったものの、
園児やそのご家族で亡くなった方もいたとのこと・・・。
多くの園児たちの自宅が流され、
震災後2ヶ月は、この幼稚園が避難所となり地域を支え続けていたそうだ。

今回の読み聞かせのテーマは、「ハロウィン」!
ハロウィンの由来を伝えたり、「おばけなんてないさ」をみんなで歌ったり。
絵本は、どれもおばけが登場するものを選んでみた。
園児は110人ほどで、
これだけ大人数の前で伝えるには、大型絵本が大活躍。


内田恭子さんが選んだのは、『めっきらもっきらどおんどん』。
迫力のある絵と、日本語の響きがとっても美しい絵本だ。
みんなすごい集中力で、全身でお話の世界にひたっていた。

ちなみに、ハロウィンなので、
内田さんは黒猫、千野さんはデビル、私は魔女に仮装して。


雰囲気を大切にしたいねと、VOiCEスタッフもみんなで変身。
園児たちにあれこれいじられつつ進む(笑)。


千野志麻さんは、『コッコおばさんのうれしいおでんわ』の紙芝居を。
途中で電話のボタンを押すシーンがあり、子どもたちに参加してもらう。
ぼくも!わたしもー!と盛り上がる。可愛らしかった。

そのあと私も一冊読んで・・・。
最後は、「トリック オア トリート」の呪文を言ってくれた子どもたちに、
ハロウィンのお菓子などのささやかなプレゼントを。
みんな明るく元気いっぱいのハイタッチでお別れしてきた。

そのあと、園を守るご住職や副住職に、
震災後の色々な体験を聞かせてもらった。

なかなか報道されにくい、被災地の真実。
あんなに明るく振る舞う園児たちが、
いまでも、地震や津波の恐怖を小さな胸いっぱいに抱え込んでいること。
必死に子どもたちを守ってきた、親御さんや保育士さんの疲労が、
7ヶ月を経て確実に蓄積してきていること。

現地で頑張り続けている方の言葉が、
ひとつひとつ、胸に響いた。
「なくした者にしかわからないとは言うけどね・・・。」
そう言いながら、ご住職は様々な想いを、ゆっくりと丁寧に伝えて下さった。
心から感謝を。


次は女川町へ向かった。
道中、瓦礫の撤去は進んでいるものの、まだまだ津波の爪痕は生々しく。





言葉を失う。
ちょうど7年前のきょう、10月23日。
私の故郷・新潟県長岡市が大地震で被災して、
たまらず帰郷した時の気持ちを、思い出さずにはいられなかった。

ふるさとが変わり果て傷ついたことへの、心の痛み。
一生忘れない。
ここが自分の故郷だったら・・・と、何度も何度も考えた。

2カ所目の女川町立第四保育所に到着すると、
保育士さん手作りのハロウィンの飾り付けが出迎えてくれて、
本当に有り難く、皆で感激。


今回、私が持参した大型絵本は『おばけパーティー』。
おばけたちが、食べたごちそうや飲んだお酒の色に、
どんどん変わっていくという、楽しく愉快な絵本。
想像していた以上に子どもたちの反応が良くてほっ。
(おすすめです!小さいサイズもありますよ。)


帰り際・・・思いがけず子どもたちが、保育園の園歌を歌ってくれた。


ーあおいうみから ふくかぜを
いっぱいすって にこにこと ー

出だしの歌詞がたまらなかった。

みんなの美しい『ふるさと』が、
みんなのにこにこ笑顔が、
どうか、少しでも早く、戻ってきますように。

できることなんて限られていると投げ出さないで、
小さくてもできることを、続けていきたい。

お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。

★内田恭子さんのブログでの報告はこちら