ドラマ『あぶ刑事』では、柴田さん派でした。
舞台はいい。
いつも、己の自己表現について、
まだまだ足りん! と触発される。
声だけではない。
表情や、仕草だけではない。
何というか、もっともっと、 身体の内側からほとばしる、たぎるようなパワーを、
全身で表現できないだろうか。
まとう空気も味方につけて。
小さくまとまったり、無難にこなすのではなく。
それができたら、きっと爽快だろう、
舞台の上の、あの人のように・・・
観劇後は、いつもそんなことを思っている。
今回も、もれなく、そう感じずにはいられなかった。
赤坂レッドシアターで行われた、
『Sweat&Tears ~東京キッドブラザーズ44th~あなたからの贈り物』を観てきた。
伝説のミュージカル劇団、東京キッドブラザーズは、
あの柴田恭兵さんが在籍していたことでも有名(ご本人も観に来られていたそう)。
主宰の東由多加氏が2000年に亡くなり、活動休止。
今回は、当時の劇団員が集まり、
KIDの魂を込め、東氏に捧げた、最初で最後の舞台とのこと。
連日満員御礼・・・私が行った日も、全ての補助席が出ていた。
もの凄く、感動した。初めて聴いた曲たちだったのに、今でも口ずさみそうになる。
目の前で繰り広げられた情熱の塊が、フラッシュバックする。
魂の込もった生唄とパフォーマンスの、なんと力強いことか。
私の隣に座っていたおじさまは、
東京キッドブラザーズを愛した当時の、青春の面影が蘇ったのかもしれない。
オープニングの歌でメガネを外し、涙を拭っていた。
その後も何度も。。
何と言っても、舞台上の役者の皆さんが、
とても幸せそうで眩しかった。
唄いながら、感極まって涙していた俳優さんも多かった。
この舞台にかけた想いが伝わってきた。
そして、会場からは、ずうっと鳴り止まない拍手。。。
素晴らしいお芝居を観に行くことができて、本当に良かった。
昨年11月のお仕事でご一緒させていただいた、
俳優の安芸武司さんが教えて下さったもの。
お疲れ様でした!
役柄、"尚人"を全力で演じ・・・いや、もう尚人そのものだったと思う。
とてもかっこ良かった。
これもご縁。
安芸さんに出会えていなかったら、今回の舞台にも出会えていなかった訳で。
こうして出会いを繋げて下さったことに感謝である。
またあの曲たちが聴きたい。