職人気質の人に憧れます。
ここ数年、毎年楽しみに訪れている陶芸展へ行ってきた。
久々の再会、陶芸作家の五味謙二さん。
私の大学時代の先輩である。
写真は巨匠顔ですが(笑)、現代陶芸の世界で、正真正銘の若手ホープ!
中央にあるオブジェ作品『彩土器』のシリーズが注目され、
2011年の日本陶芸展で準大賞を受賞するなど、その受賞歴は輝かしく・・・。
全国での個展はもとより、今年はなんと、海を越えてNYでの展示会も!
いま最も注目される、若き陶芸作家のひとりなのだ。
日進月歩という言葉を思い出す。
五味さんの作品は、毎年新たな生命を吹き込んで、進化している。
常にワクワクさせてくれるって、本当にすごいことだと思う。
一緒に訪れた大学仲間と共に、
懐かしい話に笑ったり、互いの近況報告をしたり、
陶芸の話、いまとこれから・・・色んな話ができて、とても良い刺激をもらった。
五味さんといえば忘れられないのは、
大学の卒業式の後、みんなで朝まで語り明かし、
その足で沖縄に陶芸修行へ旅立ったこと。
仲間と見送ったその後ろ姿の凛々しさは、今でも鮮明に思い出せる。
作品は、海のない長野で育った彼が、
沖縄の海にインスピレーションを受けて創ったものが多いそう。
そんな五味さんの作品が、我が家の食器棚には沢山あるのだが・・・
今回もまた新たに仕入れてきた!
小鉢を二つ。
五味さんの器は、とにかく肌触りが印象的。
表面は細かな凹凸があり、
ざらざらしているのに、しっとり滑るようになめらか。本当に不思議。
“サンゴ”のような独特の質感で、手に収めてみると、
海と繋がっているような気持ちになり、何だかほっとする。
こちらはフタもの。
五味さんの表現する、ほのかな青色がすごく好き。
生きているものが似合う気がして、花器にしてみた。
あれから12年。
自分は進歩しているかな。いきいきと光を発しているかな。
尊敬する先輩の作品を眺めながら、そんな気持ちが、波のように寄せては返す。
それもまた、大切なひとときなんだろう。
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個展を開催している六本木ギャラリーでの作家紹介ページ。(Online Storeも)。