雪国出身なので、春の目覚めに敏感です。
少し前になりますが、
3月のVOiCEのお話会のこと。
テーマは『春』。
私はこの絵本を選んでみた。
『はなを くんくん』
ルース・クラウス 文 マーク・シモント 絵
きじまはじめ 訳 (福音館書店 1967年)
しんしんと雪の降る森の中で、
野ねずみも、くまも、りすも・・・動物たちはまだ冬眠中。
ふと、目を覚ますと、鼻を「くんくん」させながら、
何かに向かって一斉に駆け出していく。
くんくん、くんくん・・・!!
最後に動物たちが、雪野原で何かを見つけて、笑い踊り出す。
そこには、ぱっと黄色い一輪の花が・・・。
春を見つけた動物たちの喜びが、
「静」から「動」、
「モノクロ」の世界から「色彩」が現れる瞬間に、見事に表現されている。
ページをめくるたびに、一体何が起こるんだろう!?
と気持ちが盛り上がっていくところがたまらない。
そして、大人もはっと息をのむような、ドラマチックなラストシーンに惹かれた一冊。
そうそう、ちょうどこの絵本を読もうと考えていた頃、
新潟にいる甥っ子の写真が送られてきて、
まるで絵本から飛び出したようでびっくりした。
雪が残る山の中で見つけた、ひとつのふきのとう。
嬉しそうに、大事そうに、小さな両手で抱える甥っ子。
動物も人間も、
春を待ち焦がれる気持ちは一緒なのかもしれないなぁ。。
ちなみに、今回のお話会では、
絵本以外にも、ちょっとした出し物に挑戦!
ちょうちょや、あおむし、みつばち、かめ、てんとうむしなど・・・。
まだ冬眠中の虫や動物たちを、
春のバトンの魔法で起こすというもの。
子供たちと一緒に呪文を唱えたら、
動物たちが、「おはよう!」と、
クーピーの箱や絵本の中から目を覚ましたり、
子供たちのポケットから飛び出したり。。
(種も仕掛けもあります笑。)
ペットボトルのふたなどをリサイクル。
自宅でせっせと手作りしたのだけど、
合計5時間くらいかかった苦心作。不慣れなもので。。
子供たちが喜んでくれて、良かった〜。ほっ。
入院中は、なかなか外に出られない子供たち。
"季節感"を大切にしたい。
さて、4月のお話会はどうしようかな♪