スポーツイベントは血が騒ぎます。
『チャレンジ富士五湖』と銘打った、”ウルトラマラソン”。
先週末、二日間にわたってMCとして関わった大会だ。
ウルトラマラソンをご存じだろうか?
42.195㎞のフルマラソン以上の距離を走るマラソン大会のことで、
いま、全国各地で展開されている。
知名度はまだまだ低いけれど、それぞれのレースに歴史があり、
富士五湖の大会も、今年で22回目。
レースプロデューサーは、
24時間テレビのチャリティマラソンをずっと支えてこられた、
あの、坂本雄次さん。
先日の打合せで、大会誕生のきっかけを聞いて衝撃を受けた。
実は、22年前に、
間寛平さんが本格的に走り始めるための練習コースとして、
たった13人で富士五湖をまわったのが原点だという。
そこから、まさに手作りで、
スタッフや関係者の皆さんが、愛情と情熱を注ぎ続け、
コツコツコツと真摯に築き上げてきたレース。
ああ、これは、なんて熱い夢の詰まった大会なんだと、
打合せからすでに胸が高鳴るのを感じた。
最近のランブームを受けて、少しずつ参加者は増え、
今年はおよそ3600人のランナーが挑戦!
距離は3つの部門に分かれていて、72㎞、100㎞、112㎞。
制限時間は14時間半。
つまり、14時間半走る人もいるということ・・・想像を絶する世界だ。
私は、土曜日の朝に富士山の麓まで移動し、
大会前日のイベントや前夜祭のMCを務め、
日曜は、朝3時から夜まで、
スタート式に始まりゴールコールに至るまで、とにかくしゃべり続けた。
その間、ウルトラランナーの皆さんの勇姿、
ボランティアやスタッフの皆さんの想いに触発されっぱなし。
無論、ランナーの過酷さほどではないけれど、その充実度たるや。。
週明け、恥ずかしながら、ぶっ倒れたくらいですから。
夜7時の制限時間から逆算したスタートは、朝4時半(112㎞の部)。
まだ暗闇のなか霧がかかって幻想的だった。
スターターは、おととしの24時間テレビで85㎞を完走した、はるな愛さん!
とってもキュートな出で立ちで登場し、
カウントダウンは男らしい声で盛り上げて下さった(笑)。
富士山の絶景や桜を眺めながら、湖畔を走る魅力的なコース。
とはいえ、ファンRUNとは明らかに一線を画す。
目的なくして走りきれない距離なのだから、一人一人に深いドラマがある。
自己記録更新に挑む人、完走のリベンジに挑む人、
障害や病気を克服したいと走る人もいる。
フィニッシュ地点で待っている、重みのある完走メダル。
なんてかっこいいメダル!!
足をひきずりながらゴールし涙するランナーや、
走りながら友人になった人と喜びを分かち合うランナー・・・
そうした目に見える光景だけでなく、
目に見えない様々な人の気持ちが、ぐるぐると私の中にも渦巻き、
凄まじく感銘を受けて、東京に帰ってきた。
この大会に携わらせて頂けたことに感謝。
ランナーの皆さん、ボランティアの皆さん、関係スタッフの皆さんに、
心からの敬意を表したい。
雨降る寒さの中、本当に本当にお疲れ様でした。
そしてまた、どこかの大会でお会いできることを願って。。
【チャレンジ富士五湖 番外リポート】
①エイドステーションに取材に行ったら、
地元の名物、"吉田うどん"が大人気だった。
しっかりエネルギーチャージしないともたない、
ウルトラマラソンならではのお楽しみ♪
②ゲストランナーは、オリンピックメダリストのエリック・ワイナイナさん。
ステージでは、”走る楽しさ”を少年のように瞳を輝かせ語って下さった。お茶目で優しくサービス精神旺盛!そのお人柄にも感激した。
③ウルトラランナーであり作家の、夜久弘さんの一冊。
事前に読んでイメージを膨らませ大会に臨んだ。
夜久さんさすが、今年も富士五湖に挑戦されていた。
ウルトラマラソンに興味のある方、とても読みやすく面白いのでおすすめですよ。