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5/13/2018

絵本journey vol.14 『横田や』

わたしが訪れた絵本屋さんや絵本館などを紹介する、

久しぶりの更新は、
仙台にある超有名店!
明治初期に建てられたという築140年以上の建物は、
味噌しょうゆ、文房具、文房具と絵本のお店を経て、
現在の”絵本と木のおもちゃの専門店”になったという。

仙台で大学時代を過ごしたわたしの母が、
当時から大好きで通っていたお店。
いまでも時々新潟から訪れているほど、
”横田や歴”は長い。

わたしも子どもの頃に連れてきてもらった記憶があるけれど、
大人になってからは初訪問だった。
入り口の扉を開けると、
帽子がトレードマークの店主、
横田重俊さんが迎えてくれる。

両親の絵本館、
絵本の森 グランチャのことも知ってくださっていて、
いろいろお話させていただいた。
店舗の右側に広がるのは、
絵本のスペース。
絵本を置けるであろう空間ギリギリまで、
所狭しと並べられている様は圧巻。
その数なんと1万冊以上!
「絵本の宝探しができそうでワクワクする」
と私が言うと、
「ぼくが探しやすいように並べているから、
 なんでも聞いてね!」
と笑う横田さん。
店舗の左側には、
木のおもちゃのスペース。
これまた心躍る密度の濃さ。
横田さんにおすすめを伺いつつ、
息子のファーストままごとセットを厳選。
当の本人は、
ずっと電車のおもちゃに夢中でしたが(笑)。

横田さんは、東日本大震災後に、
県内の子どもたちの日常が早く戻るようにと、
「こどもとあゆむネットワーク」を設立。
絵本やおもちゃ、文房具などを、
被災地の保育園や幼稚園などに届ける支援活動をされていた。

長年子どもたちに寄り添ってこられ、
児童文化の伝道師としても活躍している横田さん。
地元の子どもたちからは、
”帽子のおじさん”と呼ばれ親しまれている。

子ども時代に、
親でも親戚でも先生でもなく、
街で自分を見守ってくれる存在がいてくれること。
そのあたたかさを思い出した。

わたしも子どもの頃に、
横田やに通いたかったなぁ。
なんとも自然体で居心地のよい時空だった。

横田さん、
ありがとうございました!