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4/28/2017

6ヵ月検診と『今日』

生後6ヵ月検診へ。
タイミングとしては3~4か月検診以来なので、
ひさしぶりに息子の発育状況を小児科の先生にみてもらった。

身長と体重のバランスや、
おすわり、寝返り、神経・精神発達のハンカチテスト、
反射、ものをつかむ様子など・・・
そのひとつひとつ、
しっかりクリアしているとほめられていた息子。

最後には、
「この子はこころもからだも満たされている」
「ママの育て方が上手!」
とまで言ってくださった。

きっとほめ上手な先生なのだろう、
お母さんをねぎらってくれているんだなと思いつつ。
素直にほっとした自分もいた。
この半年間はとにかく、
わが子を”安心”させてあげたいと願って過ごしてきたので。

まいにち息子の様子は見ているから、
この子は大丈夫!とは思っているけれど。
だいすきだからこそ、
初めての子育てに不安や心配もあるわけで・・・

ちいさな命を育むという大仕事は、
自分が想像していた以上に、
新米母のきもちをピーンと張りつめさせていたのだなぁ。


産後、里帰りから帰京したころ。
寝不足や疲労でこころもからだも砕けそうになりながら。
授乳やおむつ替え、お風呂や寝かしつけなどはもちろん、
合間に済ませなければいけない家事のあれこれにも追われ、
気づけばあっという間に夜になっていた。。

なにもかもをしているのに、
なんにもしていないような。

子どもが生まれたからあたりまえだけれど、
これまでとは激変した生活にとまどうときもあった。

そんなときに、
何度も呪文のように、魔法のことばのように、
自分に言い聞かせていたのは、
「この子のために、すごく大切なことをしているんだ」
ということ。

それは、絵本『今日』に出てくる、
こんな文章を思い返していたからだった。

 今日一日、わたしは
 澄んだ目をした、
 髪のふわふわな、
 この子のために、
 すごく大切なことをしていたんだって

もともとは、
ニュージーランドを中心とした英語圏で広まっていた、
よみ人知らずの詩。
子どもの世話でいっぱいいっぱいのお母さんに寄りそい、
「だいじょうぶだよ、あなたはちゃんとやっているよ・・・」
と励ましてくれる詩は、世界中で愛されてきた。

その英詩に日本語訳と絵が加えられたのが、
今日』という絵本。
訳:伊藤比呂美/画:下田昌克/福音館書店
これまでイベントなどでたくさんのお母さんたちに読んできた絵本が、
今度は母となったわたしを緩ませ、
こころを楽にしてくれていた。
大変さもひっくるめての愛おしい思いを抱きながら、
目の前の赤ちゃんのお世話に集中できたように思う。

詩人・伊藤比呂美さんの日本語訳も、
下田昌克さんのやさしいイラストも、
すてきな装丁も、
自分や大切な人への贈りものにぴったり。
もうすぐやってくる母の日にも♡

わたしは、友人に出産祝いを贈るときに、
赤ちゃん向けの絵本といっしょに、
お母さん向けにこの絵本を選んだりしています。