ビブリオバトルの司会のお仕事、
先日の大学生大会に続いて、今度は高校生大会!
高校生の全国大会は、今年が初めてとのこと。
ビブリオバトルが、じわじわと広がりを見せている。
写真は、トークセッションなどの司会進行でご一緒させて頂いた、
ビブリオバトル普及協会代表の岡野裕行さんと。
一冊の本への愛情を”直球”で熱弁する高校生たち。
その本と出合えた喜びも、ストレートに伝わってくる。
栄えあるチャンプ本に選ばれたのは、
大分県立芸術緑丘高2年の阿部希望さんが紹介した、
小説「残像に口紅を」(筒井康隆著/中央公論新社)。
思わず惹き込まれるプレゼンだった。
そして、3人のゲストの皆さんが豪華!
作家の辻村深月さん。
最新刊は、本格怪談集「きのうの影踏み」。
夜眠れなくなるんじゃないか……と思うくらい恐かったけれど、
なぜか人の温もりも感じずにはいられない、
不思議な新鮮さをもつ怪談ばかり。。
ご本人は、とっても気さくでチャーミングな方。
そのギャップがまた、魅力的だった。
お笑いコンビ・笑い飯の哲夫さん。花火好きとしても知られ、
「長岡花火が素晴らしい」とおっしゃっているのがとてもうれしく、
そんなお話もさせて頂いた。
最新刊は、「ブッダも笑う 仏教のはなし」。
哲夫さん節が痛快!
こんなに笑えてためになる仏教本は、他にないだろう。
日常に通じる仏教の教えを知り、
なんだか楽な気もちになる一冊だった。
そしてもうひとりのゲストは、
明治大学教授の齋藤孝さん。
(お忙しく帰られたため、お写真は撮影できず。)
齋藤さんが作者や編者として携わっている、
「声にだすことばえほんシリーズ」は最高だ。
なかでも私が好きなのは、「ごびらっふの独白」。
詩人・草野心平さんの詩が絵本になった作品。
なんと、全編”カエル語”!
訳と合わせて声に出して読むと、
日本語の面白さに圧倒される。
ゲストの皆さんとのトークセッションでは、
本の魅力をそれぞれに語って頂いた。
たくさん心が動いた。
これぞ役得。
ビブリオバトルの仕事に関わらせて頂けて、
本当に幸せだと思う。
自分が学生時代に強く影響を受けた、
2冊の本も思い出すことができた。
大江健三郎さんの『「自分の木」の下で』。
あの頃より大人になったいま、再び読んでみたい。