山口から東京に講演に来られるというので、
お話を伺ってきた。
今回は、こちらの新刊に記されたことを中心に語って下さった。
片柳神父は、コルカタでマザー・テレサのもとで奉仕活動をされ、
マザーに直接、「あなたは神父になりなさい」と言われた方。
LIVEでお話を伺いたかったのはもちろん、
どうしても、その”声”を聴きたかったから。
声は人なり。
片柳神父の声は、あたたかく、力強かった。そして、よく笑う方だった。
マザーがどんな風に、
貧しい人々や孤独な人々に愛を伝えたのか。
あまり知られていない、
愛するがゆえの心の闇や、チャーミングなところも。
たくさんのエピソードを伺えた。
講演が行われたホールのすぐ隣には、
聖イグナチオ教会。
せっかくなので、こちらにも足を運んでみた。
静かで、おだやかで、
訪れる人たちの祈りに満ちていて、
心があらわれた。
クリスチャンではないけれど、
近所にある教会にも、ときどき行ってみようかな。
自分を見つめたり、
誰かのために祈る時間って、すてきですね。
大学時代に、
マザー・テレサの本を様々読んでいたことを思い出す。
片柳神父が目の当たりにした、
マザーのリアルな言動を聞くことができ、
彼女の想いを、より鮮明に感じられた時間だった。
マザーが遺してくれた言葉はいろいろあるけれど、
この日、特に響いたのは・・・。
『 わたしたちのしていることは、
大海の一滴にすぎません。
ですが、やめてしまえば、
大海は一滴ぶん小さくなるのです。
What we are doing is just a drop in the ocean.
But if we stop our work, the ocean will be a drop less. 』
きっと、人それぞれの”一滴”がある。
わたしは、
ほんのささやかだけれど、
一滴一滴、
絵本を読みつづけていけたらと思う。
なんだか、マザーに背中を押してもらえたような、
そんな気分。