新潟の節分は、落花生を殻ごと鬼に投げつけます。
目を細めるくらいに、眩しく光を反射する銀世界。
大好きな故郷の光景を、病院の窓から眺めた。
母が、40年間勤めていた病院を退職した矢先・・・
その病院に入院することになった。知らせを受けて、私も急遽新潟へ帰省。
連絡が来た時は驚いたが、
検査の結果、手術をすれば治る病気ということがわかり、
ひとまず、ほっとした。。。
しばらく、みんなで助けあいながら、
母をサポートしようと家族で話し合った。
家事をこなしたり、子守をしたり。
病室は、入れ替わり立ち代わり誰かが訪れ、
必要なものを運んだり、差し入れたり。
他愛もない話で和んだり。
節分が近いので、小さな鬼さんも、
病室に駆けつけた。
点滴をしている母は、
まだ長い距離を歩くことができない。検査に行く時には、車椅子が必要だ。
家族が大変なとき、困ったとき、
そういう時こそ、明るく笑顔を忘れずに、
支えあい、分かち合う。
そういうことが大事なんだなぁと。。
産まれて初めて母が乗る車椅子を押しながら、
じんわりと感じていた。
少しの切なさと、
ずっと働き続けながら家庭を明るく照らしてくれていた、
母への感謝が込み上げながら。
私は、またすぐ東京に戻らねばならなかった。
サポートできる時間が、
他の家族より圧倒的に少ないのが、もどかしい。
実は年末くらいから、家族みんなで、
母の退職祝いの旅行に行こうねと話していた。
それは、母が退院して元気になってからの、
お楽しみになりそうだ。