旅先で、
特にあてのないドライブ中に。
ヘリコプターの遊覧飛行をやっているのを見かけて、
車をおりてみた。
間近で大きな音と風を感じながら、
飛んでゆくヘリコプター。
指をさし、
バイバイと手をふる息子。
何度も何度も見て、
寒かったけれど、
楽しかったね。
喜ぶかな?
という気持ちをきっかけに。
偶然を遊ぶここちよさ。
きみのおかげで。
『ひこうき』(作:バイロン・バートン/訳:こじままもる)
息子が飛行機やヘリコプターの存在を知った絵本。
もともと図書館で借りてきた1冊。
好きなようで反応がよく、
数回借りてくり返し読んでいたから、
わが家に迎え入れた。
そのうち、
お散歩中に空を飛んでゆく、
本物の飛行機に気づくようになった。
絵本と現実の世界がつながった瞬間!
わたしもうれしかったけれど、
息子はもっとうれしかったんじゃないかな。
毎日が、
未知との遭遇。
小さなからだに秘めている計り知れない感性を、
つぶさぬように、
こわさぬように、
自然と育んでいけますように。