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9/08/2018

「こどもの本の学校」鈴木のりたけさん

表参道にあるクレヨンハウスで毎年開催されている、

大人向けにたっぷりお話を伺える、
貴重な機会。
全12回あるうち、
好きな作家さんや気になる作家さんの回は、
できるだけ足を運ぶようにしている。
ご講演のテーマは、
『おもしろがると世界が広がる』。
「子どもの気持ちに寄せて作品を創るのではなく、
自分自身がおもしろがっていると、子どもと共通する部分が出てくる」
と語るのりたけさん。

常日頃からどんな風におもしろがっているのか。
どんな風にアイディアが生まれるのか。
興味深いお話がたくさん!

いまは、
来年日本で開催されるラグビーW杯に向けて、
ラグビーの絵本を制作されているそう。
自宅でラグビーボールを使い子どもたちと遊ぶやりとりのなかに、
アイディアの芽が出る瞬間が・・・!

まず、ラグビーの絵本なんて聞いたことがない。
手にとれる日がすごく楽しみ。

見惚れるほどかっこいい、
2枚目ののりたけさん。
頭の中は、
おもしろがる気持ちでいっぱいの3枚目!?
だからこそ、
こどもやおとな、
絵本業界の”思考の殻”をも打ち破る絵本が創れるのだと。

クリエイター鈴木のりたけさんのお話に静かに興奮しつつ、
感動と納得の1時間半だった。
たくさんの書籍のうち、
今回わたしが選んだのはこの2冊!
ひともじいれかえあそび ぼくとばく』作:鈴木のりたけ/小学館
言葉遊びをしながら、
「ぼく」と「ばく」が予想もつかないストーリーを繰り広げる、
新しいアナグラム絵本。
子どもと大人が一緒になって、
言葉の面白さ・奥深さを感じられる1冊。

『そだてば こそだてのげんばを実況中継。作:鈴木のりたけ/朝日新聞出版
人気絵本『しごとば』シリーズを描いたのりたけさんが、
自らの子育て現場を4コママンガで実況中継!
2歳の長女と0歳の長男と過ごす怒涛の日々を、
のりたけさんならではの視点で切りとる子育てエッセイ。
鈴木家の子育ての面白さ、
豊かさに心打たれたので購入してみた。
毎日絶え間なくつづく育児には、
ときに俯瞰し笑い飛ばす時間が必要だ。
のりたけさんのユーモアあふれる画に惹き込まれつつ。
子どもへの愛おしさ、子育ての可笑しみが、
ふつふつ湧いてくるようなエッセイだった。

===
作家さんの生の声を聞き、
その微細なニュアンスを感じたい。
誰かに伝えたいことがあるなら、
こういう時間を大切にしたいと、
あらためて感じさせてもらえたひとときだった。