表参道にあるクレヨンハウスで毎年開催されている、
大人向けにたっぷりお話を伺える、
貴重な機会。
全12回あるうち、
好きな作家さんや気になる作家さんの回は、
できるだけ足を運ぶようにしている。
9月は、鈴木のりたけさん!
ご講演のテーマは、
『おもしろがると世界が広がる』。
「子どもの気持ちに寄せて作品を創るのではなく、
自分自身がおもしろがっていると、子どもと共通する部分が出てくる」
と語るのりたけさん。
常日頃からどんな風におもしろがっているのか。
どんな風にアイディアが生まれるのか。
興味深いお話がたくさん!
いまは、
来年日本で開催されるラグビーW杯に向けて、
ラグビーの絵本を制作されているそう。
自宅でラグビーボールを使い子どもたちと遊ぶやりとりのなかに、
アイディアの芽が出る瞬間が・・・!
まず、ラグビーの絵本なんて聞いたことがない。
手にとれる日がすごく楽しみ。
見惚れるほどかっこいい、
2枚目ののりたけさん。
頭の中は、
おもしろがる気持ちでいっぱいの3枚目!?
だからこそ、
こどもやおとな、
絵本業界の”思考の殻”をも打ち破る絵本が創れるのだと。
クリエイター鈴木のりたけさんのお話に静かに興奮しつつ、
感動と納得の1時間半だった。
たくさんの書籍のうち、
今回わたしが選んだのはこの2冊!
*『ひともじいれかえあそび ぼくとばく』作:鈴木のりたけ/小学館言葉遊びをしながら、
「ぼく」と「ばく」が予想もつかないストーリーを繰り広げる、
新しいアナグラム絵本。
子どもと大人が一緒になって、
言葉の面白さ・奥深さを感じられる1冊。
*『そだてば こそだてのげんばを実況中継。』作:鈴木のりたけ/朝日新聞出版
人気絵本『しごとば』シリーズを描いたのりたけさんが、
自らの子育て現場を4コママンガで実況中継!
2歳の長女と0歳の長男と過ごす怒涛の日々を、
のりたけさんならではの視点で切りとる子育てエッセイ。
鈴木家の子育ての面白さ、
豊かさに心打たれたので購入してみた。
毎日絶え間なくつづく育児には、
ときに俯瞰し笑い飛ばす時間が必要だ。
のりたけさんのユーモアあふれる画に惹き込まれつつ。
子どもへの愛おしさ、子育ての可笑しみが、
ふつふつ湧いてくるようなエッセイだった。
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作家さんの生の声を聞き、
その微細なニュアンスを感じたい。
誰かに伝えたいことがあるなら、
こういう時間を大切にしたいと、
あらためて感じさせてもらえたひとときだった。