2日間の宮城訪問。
読み聞かせ以外にも、
出会うみなさまのおかげで、
とても濃密な時間を過ごすことができた。
★こちらは、「女川フューチャーセンター Camass(カマス)」。
新しくできた女川駅のすぐそばに、
今年3月にオープンしたばかり。
Camassとは、
女川弁で「かます=かき混ぜる」と、
英語の「Mass=たくさんの・大勢で」を組み合わせた言葉。
女川でみんなのつながりを作る場所として愛されるように・・・
という思いが込められているそう。
コワーキングスペースは、クリエイティブな交流の場。
多目的スペースは、女川町民集いの場。
さらに女川で創業する人たちの支援の場としても、
活用されるとのこと。
「若い女性にとって魅力的な女川町とは?」
という議題でフューチャーセッションが行われるなど、
新たな取り組みで活気が生まれていると伺った。
この施設、地元の方と行政の方の距離が近い。
互いのアイディアを共有し、
一体となって盛り上げているのが魅力的だと思った。
★去年3月に竣工した、
「あしなが育英会 仙台レインボーハウス」。
震災遺児とその保護者の心の傷を癒やす家。
ご案内下さったのは、
あしなが育英会の東北事務所長・西田正弘さん。
長年、子どものグリーフケア(悲嘆ケア)に取り組まれている方で、
以前東京でお会いしたことがあった。
思いがけず嬉しい再会。
子どもたちは「おしゃべりの部屋」で、
それぞれ好きなぬいぐるみを抱きながら、
自分の気持ちを話したり。
「火山の部屋」で、
言葉では表現できない、
さまざまな感情を発散させたり。
「グリーフは、代われない」
という西田さんの言葉が、
いまも胸の奥で響いている。
かなしみのあり様は人それぞれ。
心をほどくスピードも。
それらを大前提として、
心の面、生活面、経済面をいかにサポートしていくのか。
ご活動の様々を語って下さった。
★雄勝町の「MORIUM IUS モリウミアス」。
森と海と明日へ・・・
築93年の廃校を再生させた、
子ども向けの交流体験施設。
ここを拠点に、
雄勝の農漁業や自然のなかの暮らしを体験してもらい、
新しい教育のあり方を、世界に発信していく。
今夏のオープンに向けて急ピッチで作業が進む中、
間もなく、アメリカから高校生たちが訪れるのだとおっしゃっていた。
最後にみんなで、
ファミリー・ツリーを作って撮影。
大人も心踊るような場所だった。
今回様々な施設を訪問し、
現地の方にお話を伺わせて頂けたこと、
とても有り難かった。
復興のいろいろなカタチをみた。
人の力強さや、しなやかさも。
被災地に対して何かできることを。
と考えがちだけれど・・・
被災地から学ぶことがこんなにもある。
例えば東京で。
もちろん環境は全く違うけれど。
地域で人と人とがどうつながり、
どう助け合っていくのか。
人間らしく、
豊かに生きるヒントをたくさん感じた。
きっと何か、できるといいな。
宮城でお世話になったみなさま、
心からありがとうございました。
親愛なるVOiCEメンバーにも感謝を。