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5/27/2015

VOiCE宮城訪問①

絵本の読み聞かせグループVOiCE
普段は都内の小児病棟で活動しているメンバーで、
東日本大震災後は、定期的に宮城を訪問。
私自身は、

番組の取材も兼ねた前回の訪問以来、
久しぶりに伺うことができた。
いつもお世話になっている、
女川町の第一保育所と第四保育所へ。



笑顔や、真剣なまなざし。
みんなの元気な表情が見られてうれしかった。
今回プレゼントさせて頂いたのは、
大型絵本でも読んだ”ねずみくん”シリーズの、
小さな絵本たち。
いまだ仮設住宅で暮らす子どもたちも多いとのこと。
お家でも、ご家族で絵本を楽しんでもらえたら。
ポプラ社さんのご協力もあって、
一人一冊ずつ贈ることができ、心より感謝。。
子どもたちを絶えずサポートし続けていらっしゃる先生方には、
ひまわりの花束を。
こちらは、フラワーアーティストの小林祐治さんより。
小林さんは、LIFE SHAREという、
福島の復興支援活動を継続され、
今回は宮城でご一緒することができた。
「ひまわりの花、大好きなんです」。
そう話して下さった先生の笑顔も、
ひまわりのように輝いていらしたのが印象的だった。
大津波により、
町の8割が壊滅的な被害を受けた女川町。
更地になった土地を、
最大17メートル、平均10メートルかさ上げする工事が進められていた。
今年3月には、新しい女川駅が開業。
4年間不通だったJR石巻線が全線開通し、
駅前に創る商業エリアは、
2015年末の完成を目指しているという。

町の様子や子どもたちの成長ぶりを見ると、
時の流れと共に、
いろいろなことが少しずつ前に進んでいると感じられた。

でも、復興はまだまだこれから。
先生方からは、前進するからこそ、
目には見えない”葛藤”も多いことを伺った。
生まれ育った故郷の景色が、
その面影もなくどんどん変わってゆくこと。
4年前の記憶すらない子どもたちにも、
震災で得た教訓を受け継いでいかなければならないこと。
大混乱の春に小学校へ進学していった、
当時年長さんだった子どもたちのことが、
いまでもずっと気がかりなこと・・・

あれから4年。
語られる言葉の端々から、
子どもも大人も、ないまぜの気持ちを胸に、
日々を歩んでいらっしゃることが伝わってきた。
ささやかな活動ながらふれあうなかで、
その時々に、今できることを考えていけたら。
お世話になったみなさま、ありがとうございました。

2日間の宮城訪問。
様々な施設で現地の方にお話を伺えたのも、
貴重な体験に・・・
つづく。