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8/19/2014

平和を伝える絵本。

先週一週間、
TOKYO MX NEWSの中で、
一日一冊ずつ「平和を伝える絵本」をご紹介しました。
平和・戦争について考える絵本は数あれど、
まずは、映像的に、放送尺的に、
ニュース番組でお伝えする内容として適しているものを選書するのが難しかったですが・・・
どれもこれも、私が心からおすすめしたい5冊です。

ありがたいことに、放送後様々な反響を頂き、
私自身も、改めて絵本のチカラを感じる機会になりました。

何より、私の普段の活動を知っている方々が、
「平和についての絵本企画を番組の中でやってみませんか?」
とお声をかけて下さったことに感謝です。

動画のほとんどが、1ヶ月限定公開です。
作品の一部抜粋でお届けしていますので、
気になる絵本は、ぜひ実物を手にとって頂けたらと思います。
8月15日の「終戦の日拡大版」でお届けした、
作者のインタビューなども交えた特集は、また後日アップします。

へいわってすてきだね】 詩 安里有生 画 長谷川義史 ブロンズ新社 

沖縄の小学1年生安里有生くんが、
去年6月の「沖縄全戦没者追悼式」で朗読した詩。
まっすぐな平和への思いをきいて、沖縄のおじい、おばあたちは涙したそうです。
絵本作家の長谷川義史さんが、魂を込めて絵を描きました。



さがしています】 作 アーサー・ビナード 写真 岡倉禎志 童心社

母国で原爆の必要性を繰り返し教育された、
アメリカ生まれの詩人アーサー・ビナードさん。
来日して出合った「ピカドン」という言葉に衝撃を受けた彼が、
膨大な取材を重ねて創作した写真絵本です。ものを持って語らしめる一冊。



せかいいち うつくしい ぼくの村】 作・絵 小林豊 ポプラ社

今も、世界各国では戦争・紛争が起きています。
全39ページの少し長めの物語。
小林豊さんの美しい絵が一層、戦争の惨さを浮き彫りにします。



すみれ島』 文 今西祐行 絵 松永禎郎 偕成社

太平洋戦争のあと、南の島に咲いたすみれの花。
特攻隊の若者と、子どもたちとの心の交流を描いた一冊です。
作者の今西さん自身も海軍航空隊の在籍経験があり、
そのときに聞いた話がモチーフになっています。