人権について考える絵本展に行ってきた。
『読む人権 じんけんのほん 絵本の本棚』
台東区にある東京都人権プラザで開催されていた。
人権について考えるヒントがあり、
より親しみやすく、作品としても十分楽しめる50冊の絵本を選書。
“いま”子どもの皆さんも、“むかし”子どもだった大人も、
人権を考えるきっかけになれば・・・というのが主旨。
普段、人権について考えさせられる絵本を読むことはあっても、
こうして50冊も並ぶ機会は貴重だ。
絵本の持つ可能性や懐の深さを改めて知り、
とても感銘を受ける空間だった。
今回のゲストブックディレクターの一人、
入江杏さんが選んだ5冊が並ぶコーナーも。
もともと交流がある入江さんが、
どんな絵本を紹介して下さるのか、楽しみに伺った。
入江さんは、大好きな妹一家を失ったご自身の経験から、
犯罪被害からの回復・自助とグリーフケアに取り組まれ、
絵本の読み聞かせ活動や、絵本作家としても活躍されている方。
東京に来てから出会えた、私の大好きな人です。
入江さんが選ぶ絵本は、
子どもたちも純粋に物語を楽しめて、
大人が読むと、大切な何かに気づかされるものばかり。
おすすめ絵本の解釈も、入江さんならではで感じ入った。絵本の読み方には、人生の価値観が現れるなぁと改めて。
会場には、
入江さんの初めての絵本『ずっとつながってるよ』(くもん出版)も。
どこまでも優しい絵と文が、心にそっと語りかけてくる一冊だ。
点訳絵本のコーナーも、とても興味深く勉強になった。
目の見えない子どもや、絵本の読み聞かせをしたい目の見えないご家族も、
一緒に楽しめるもの。
こうした絵本がどんどん増えていくといいな。
この企画展、
東京都人権プラザでの会期は終了しているのだが・・・
今週末、都庁で出張展示をするそう。
『人権フォーラム in 2013』の一環で、
都庁第一本庁舎南展望室にて。
8月23日(金)~25日(日)9:30~17:30ご興味のある方はぜひ!