先月は日赤病院を訪問。
ベッドサイドで、ひとりひとりに絵本を1~2冊ずつ。
持参したのは、夏を感じる絵本たち。
海のいきものや、ひまわり、おふねが登場する物語など。
その場で子どもの様子をみながら選んだり、
どっちがいい?と子ども自身に選んでもらったり。
病院での絵本の読み語りは、
VOiCEの活動をふくめて今年で7年目。
まだまだ未熟だと感じることはたくさんあって・・・
たとえば、病気によって発育状況も様々なので、
外見から年齢がわかりにくかったり、
理解力や応答力、そのときの体調をよみ解くのが難しい。
ありがたいのは、
活動につき添って下さる病棟の保育士さんの存在。
絵本を楽しめる状況にある子を判断しながら、
「〇〇くんは何歳ですよ」とか、
「話すことはできないけれど、ちゃんと聞いていますよ」など、
わたしがベッドに向かう間にそっと伝えてくださるのだ。
絵本選びはもちろん、
その子とのやりとりを豊かにするようなヒントに助けられている。
この日ご一緒させていただいたのは、
SHJで”病院の写真屋さん”として活動されているカメラマン、
say photographyのしおりさん。
他のSHJアーティストがパフォーマンスしているときに、
子どもや親子の様子を写真撮影し、後日プレゼントしているのだそう。
しおりさんが撮った写真を、
ベッドサイドに飾っているご家族もいらした。
入院中は写真を撮影する機会があまりないなか、
夢中だったり笑顔だったり・・・
その瞬間をつかんだ一枚が、
病気に立ち向かう日々の励みになっている。
とてもすてきな活動だなと思った。
お子さんの手をとり寄りそうお母さん。
「前回読んでくださったぺんぎんの絵本、
あのあと本屋さんで買って、娘と読んでいるんですよ」
この日読んだ絵本についても、
「とっても楽しいですね♪また本屋さんで探してみます」
とおっしゃっていた。
わたしも母となり、
病院での活動についてはこれまで以上に思うところがある。
こんなにもしなやかに、
共に病気と闘いわが子に愛情を注ぎ続けるお母さんたちから、
大切なことを学ばせていただいている。
*
このあと、同じ敷地内にある乳児院も訪問した。
およそ50名の子どもたちに向けて絵本や紙芝居を。
はじめてお邪魔した乳児院。
様々な事情により、家庭での養育が難しい0歳~就学前の子どもたちを、
24時間体制で預かる施設だ。
わたしに抱きついてくる子がたくさんいた。
ひとりひとりみんなと、
ぎゅーっとハグしたい気持ちになった。
*
SHJには、活動報告書を毎回提出することになっている。
今回はしおりさんやアシスタントの岩井さんから、
客観的なご感想もいただけた。
よい気づきが多々あり、とても勇気づけられた。
お世話になった小児病棟、乳児院のみなさん、
派遣してくださったSHJ関係者のみなさん、
いつもながらありがとうございます。
子どもたちへの想いが結ぶひととき、
大切に絵本を届けたい。
(写真撮影:SHJ ※撮影・掲載許可を得ています)
***
闘病中の子どもたちに本物のアートを届ける活動をしている
スマイリングホスピタルジャパンのHPはこちら↓
SHJ代表 松本恵理さんのブログはこちら↓