絵本の森グランチャにも、
小さな春がきた。
大好きなこの山に、
もう来られなくなったおばあちゃん。
父がとったふきのとうで、
母がふきのとうみそを作って。
病院のベッドの上で、ひとくちだけ。
「ことしの春の味を食べさせてあげられたね」
と母。
何度握手しても、したりないまま、
東京に帰ってきた。
もうすぐ誕生日のおばあちゃん。
89歳、お祝いしたいな。
まいにちまいにちが、
二度とこない、
かけがえのない一日ですね。
みなさま、
きょうもよい一日を。