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7/30/2018

『子どもが教えてくれたこと』

映画『子どもが教えてくれたこと』を鑑賞。
フランスで23万人が観た感動作として話題の、
ドキュメンタリー映画。
主人公は、
重い病をかかえた5人の子どもたち。
時には、痛く、辛く、
泣きたくなるような治療を続けながらも、
家族や友達とたくさん笑い合い、
一日一日をせいいっぱい謳歌する。
そんな彼らの表情や言葉たちが、
こころから離れない。

*
テュデュアルは語った。
「病気でも幸せになれるんだよ」

幸せは自分次第、
どう生きるかが大事なんだと、
静かに語る聡明さと。

カミーユは言った。
「死んだら、病気じゃなくなる」

もし病気じゃなかったら・・・
そう考えたことがあったからこそ生まれた一言。

まいにち病気と向き合ってきて、
これからも病気と付き合っていくのだと、
肌で感じている覚悟と。

まだ小さな彼らが、
数えきれないほどの苦しみ、悲しみ、怒り、
どうしていいかわからないきもちを経験しながら、
いかにして希望のありかを見つけ出したか。
計り知れない世界だけれど、
想像せずにはいられなかった。

*
監督は、フランスの女性ジャーナリスト、
アンヌ=ドフィーヌ・ジュリアンさん。
難病を抱えた2人の娘さんと闘病生活を送り、
看取った経験を持つ方。

亡き娘さんとの日々を綴ったエッセイ、
『濡れた砂の上の小さな足跡』(講談社刊)。
人生はどれだけ長く生きるかではなく、
どう生きるか・・・
そんな彼女の想いが込められた1冊は、
フランスで大ベストセラーになり、
世界各国で翻訳されているという。

親として、母親として、
子どもの病気と死について、
どう受け止め乗り越えてきたのか。
こちらも読んでみようと思う。
聖路加国際病院顧問で小児科医の細谷亮太先生。
監督が来日されたときには公開対談し、
映画のパンフレットにコメントも寄せている。

細谷先生は、
映画に登場する子どもたちが、
病気について深く理解し、
自分の言葉で周囲に語れることに注目されていた。

先生によると、
日本では子どもに病名が伝えられぬまま治療を行う、
という状況が長く続いた過去がある。
すこしずつ改善されてきたものの、
自分の病気についてきちんと知っている子どもは、
いまでも少ないのが現実だそう。

子どもたちが、
一緒に病と闘う家族はもちろん、
医師や看護師さんたちと強い信頼関係で結ばれているのを感じたのは、
病気について隠さず、
あらゆることを共有している影響が大きいのだろう。

周りの大人たちがみな、
子どもひとりひとりの尊厳を大切にしていることが、
どの場面からも伝わってきた。

*
この映画は、
スマイリングホスピタルジャパンを通して知り合った、
カメラマンの戸取志織さんと鑑賞。

映画の感想はもちろん、
病院での活動についてお互い感じていることなど、
いろいろ語り合えてよかった。

ささやかながら今後も活動していく動機と力を、
改めてもらえた映画だった。

*
映画館には、
夏休み中の小学生と思われる子どもの姿も。
今後も全国で順次上映されていくそう。

子どもたちが教えてくれたこと、
たくさん、たくさんありました。
おすすめします。

『子どもが教えてくれたこと』公式サイト
http://kodomo-oshiete.com/

7/15/2018

『万引き家族』と『スイミー』

たまには映画の話を。

子どもが生まれてから、
仕事以外の日はずっと息子といっしょなので。
映画館で映画を観る機会はめっきり減ったけれど。

子どもがいるからこそ、
親だって、
ひとりの人間として、
心動かされる体験が必要ではないかと。

どうしても観たい映画は観に行こう!
と決めた、きょうこの頃。
公開された6月中に観ることができた、
2本の映画。
カンヌ国際映画祭最高賞のパルムドール受賞作『万引き家族』と、
ベストセラー小説を原作としたハリウッド映画の話題作『ワンダー 君は太陽』。

後者は何度泣いたかわからないくらい、
終始涙腺がゆるんでいた。
前者は一度だけ涙。
何気ないシーンだったけれど。

このブログには、
絵本にまつわる場面のあった、
『万引き家族』について書きます。
(映画の内容にふれていますので、ご注意ください)

*
是枝監督の作品は昔から好きで、
ほぼすべての映画を鑑賞。
自分のいまの価値観に大きな影響を与えてくれたという意味で、
今作をこのタイミングで観ることができて、
本当によかったと思う。

劇中で祥太が、
レオ・レオニの名作絵本、
『スイミー』を朗読するひとこまのあったことが、
とても印象的だった。
母親の大好きな絵本で、
よく読んでもらっていた1冊でもあるのでなおさら。
(厳密に言えば、
祥太は国語の教科書に載っている『スイミー』を読んでいた)

是枝監督は本作で、
親から虐待を受けた子どもが生活する施設を取材したそう。
そのとき、学校帰りの小学生の女の子が、
教科書に載っている『スイミー』を読んでくれた。
その子の顔が忘れられず、
「ひとりの少女に向けて作った」とも語っている。

*
物語の核となるのは、
大きな魚を追い出すために、
小さな魚たちが協力して、
大きな魚に擬態するというシーン。

是枝監督が、
『スイミー』を通して暗示したかったことがあるような気がして、
ずっと考えている。

柴田家の人たちも、
小さな魚たちのように寄り集まっていた。
彼らは一体何に立ち向かっていたのだろう。

伝統的な家族主義や母性信仰。
そうした現代社会の通念だとしたら。
わたしの中にも、
無意識に底流していたものだと思う。
自分が母親になったことで、
より強くなっていたかもしれない。

*
「血の繋がりが全てではない」
「家族ってなんだろう」

血の繋がりがあるからといって、
愛せるとは限らないし、
愛されるとも限らない。

映画公開と同じ時期に報道された、
実の家族内で起こった痛ましい事件が頭をよぎったのも、
より深く感じ入った要因のひとつ。

血縁関係にあぐらをかくことなく、
大切な人を愛せているだろうか。
わが子をいますぐ抱きしめたくなった。

*
同時に、
家族というひとつの共同体を超えて、
周りの人たちを、
どれだけ大事にできるか。
やさしい眼差しを、
どれだけ広くもつことができるか。

家族の日々を守ることで精一杯なわたしには、
まだまだ到底追いつけない世界だけれど。
できることから少しずつ。
自分を開いていけたら。

*
ケイト・ブランシェットが、
今年のカンヌの大きなテーマは、
「見えない人々(invisible people)」だったと総括したことも話題になっている。
まさに、見えない人、見えないものに、
目を凝らす時間をくれた、
想像するきっかけをくれた映画だった。
だからこそ、
未だに余韻が長く続いているのかもしれない。

親しい友人との映画鑑賞。
いっしょに映画を観て、
本音で語り合える人がいることのしあわせを感じつつ。

10/09/2012

生きるミステリー!?石田純一さんと。

どうも、近藤です。
最近、映画専門チャンネルを観るのにはまっています。

今日は、映画公開記念イベントのMCのお仕事だった。

作品は、『推理作家ポー 最期の5日間』。
史上初の推理小説家と言われる、エドガー・アラン・ポーの謎の死と、
ポーに魅せられた小説模倣犯との対決を描いた、極上のミステリー作品。
会場は、中世ヨーロッパの教会をイメージした内装のカフェで、
映画の世界観そのまま、雰囲気満点だった。
スペシャルゲストは、石田純一さん!
大のミステリー好きだという石田さんは、この映画を大絶賛。
脳を刺激する心理戦、主人公の鬼気迫る演技に、最後まで興奮させられたと、
熱く語って下さった。

そのほか、私生活における“ミステリー”についても色々と直撃!!
その中で、いつまでも若くてかっこいい石田さんの若さの秘訣を伺うと・・・、
運動をしたり、旬の美味しいものを食べたり、「日々を楽しむこと」だそう。
確かに、人生をめいっぱい楽しんでいる人は、内側から輝いているかも。
それから、夫婦が仲良くいるには、
「お互い、多少“ミステリアス”な部分も必要かなぁ・・・。」と、含蓄たっぷりのコメントも。
ふむふむ、なるほど~。心にメモメモ。
私の場合、基本的にオープンだからな。
ミステリアスってちょっと憧れる(笑)。

映画は、まもなく10月12日(金)に全国ロードショー!
先の読めないスリルと、迫真の演技、ダイナミックな映像に釘付けで、
あっという間の2時間弱。
試写会での私は、恐怖で顔をおさえた手の指の間から観ていたけど。。
ミステリー好きのあなたは是非。

★イベント動画はこちら⇒①②。 石田純一さんのブログでのリポは⇒こちら。

6/13/2012

AKB大島さんが乗馬で登場!映画『メリダとおそろしの森』イベント。

どうも、近藤です。
乗馬体験は北海道ニセコが思い出深いです。

今日のお仕事は、なかなか珍しいとある経験をさせて頂き、刺激的だった。
ディズニー/ピクサーの最新作映画『メリダとおそろしの森』の、
来日記念イベントの司会を務めた。
注目度が高いだけあって、
会場には、大勢の報道陣が詰めかけた。
写真に映っているのは、全体の半数くらいか。

来日された、マーク・アンドリュース監督とキャサリン・サラフィアン監督、
そして主人公メリダの声優を担当されたAKBの大島優子さんという豪華なゲスト!
さらに、なんとお馬さんまで!!
映画の中で、メリダの相棒役として“アンガス”という馬が登場する。
明治神宮の森をバックに、大島さんに馬に乗って登場して頂くため、
東京乗馬倶楽部がイベント会場として選ばれた。
まさに、映画の世界さながらのロケーションだったのだ。

ゲストの皆さんの写真が掲載できないので、リハーサル風景を。
東京乗馬倶楽部の厩舎の中でも一番人気のポニーが、
アンガスに似ていることから抜擢された。
つやのある毛並みにしなやかな筋肉。
とても美しいポニーだが・・・
名前は“谷村さん”。しぶいわ~(笑)。

何せ動物ですから、谷村さんが驚いたりしないよう、
撮影の仕方や、音などの環境・・・
何度も何度もリハーサルを重ねた上、本番に臨んだ。
イベントって、本番で何が起こるか分からない感が一番楽しいのだが、
動物は特に読めないからドキドキだった。

そんな中、4年ぶりの乗馬挑戦という大島さんは、
リハーサルの時から、優しく谷村さんに話しかけたり撫でたりしてあげて、
できる限り心を通わせたい・・・と準備をされていたのが印象的だった。
谷村さんも安心したのか、息もぴったり!
大島さんの乗馬姿、かっこよく決まってらした。
★イベントの動画は→こちら。大島さんのブログでのリポは→こちら。
7月21日公開の『メリダとおそろしの森』。
ディズニー/ピクサー史上初の女性主人公・王女メリダの、
心の成長と家族の絆を描いた、ファンタジー・アドベンチャーである。
愛馬に乗って森を駆け抜ける型破りのヒロインが、とにかくカッコイイ!
アンドリュース監督は、『心の勇気』が本作のテーマと話されたが、
メリダのひたむきで勇敢な姿は、まさに心が奮い立つような感動を与えてくれた。
さらに、物語の舞台であるスコットランドの風景や史跡などを表現した映像は、
リアルさ満点で、CGだということが信じられなかったほど。

甥っ子とまた映画館に観に行こうかな、と企んでいる。。

12/21/2011

映画『フライトナイト』イベント。オードリーのお二人と。

どーも、近藤です。
血は吸いません。

今日は、来年公開の映画『フライトナイト』クリスマスイベントの、
司会のお仕事だった。

1985年に公開され、
"伝説の映画"として語り継がれているホラームービー『フライトナイト』が、
3D技術を駆使した、新生『フライトナイト/恐怖の夜』として蘇った本作。
内容は、ごく普通の男子高校生が、愛する恋人を守るために、
不死身のヴァンパイアと壮絶な戦いを繰り広げるというもの。

先日、試写会で一足早く映画を観た。
余りの怖さに、ひいいいっっっと悲鳴をあげ続けてしまい、
何度椅子からずり落ちそうになったか。
一人きもだめし状態だった・・・(泣)。
だって、3Dで観るホラーって、恐怖も迫力も倍増なんだもの。。
もちろん、ただ怖いだけじゃなく、
ヴァンパイアと戦うシーンはハラハラドキドキが止まらず、
エンターテイメントとしての見応えも十分あり。
年明け1月7日から全国ロードショーですよ。

今回のイベントには、
映画の応援隊長も務めるオードリーのお二人が登場!
トゥース!!
ヴァンパイアに扮した春日さんの、
おなじみ暴走気味のボケと(笑)、
若林さんのおだやかで冷静なつっこみの連続。
会場は笑いに包まれ、プロの芸人さん魂を間近で体感させてもらった!

そして今日は、個人的にとても嬉しかったことがある。
先月、杉本彩さん主催のチャリティーイベントで、
一緒にお仕事させて頂いたスタッフの皆さんとの再会。
ほとんどの仕事が一期一会の世界で、
こうしてまた声をかけていただけるなんて、有難すぎる。
信頼できる方々と力を合わせてステージを創っていけるのは、
本当にしあわせなことだから。
テンションが上がる。勉強になる。大感謝。

気持ちのこもった現場って、やっぱりいいものだ。
★イベントの動画はこちら。

6/15/2011

キセキ。

どうも、近藤です。
松坂世代です。

昼下がり、映画「奇跡」を観て来た。
大好きな是枝裕和監督の最新作。

全線開業した九州新幹線の一番列車がすれ違う瞬間、奇跡が起きる・・・
離れて暮らす家族の絆を取り戻すために動き出した、子供たちの成長の物語。


少年少女たちのとある冒険は、名作「スタンド・バイ・ミー」を彷彿とさせ、
主人公を演じたお笑いコンビ「まえだまえだ」の自然さも、
それを引き出した監督の演出ももちろん素晴らしかったが、
そんなことはすぐに意識の外に行ってしまうほど、素直に映画にのめり込める作品だった。


子供たちの日常に、どれほどの感情の彩りがあるのか、
それがいかに素敵なことなのか、豊かなことなのか、清々しく感動できた2時間。
これまでに観た邦画の中で一番好きかも。
ちなみに今まで一番だったのは、同じ是枝監督の「誰も知らない」。
7年ぶりに好き度1位の記録を塗り替えた。

ラストシーンに向かうにつれ、私には、スクリーンの中の子供たちの姿が、
色とりどりの「ビー玉」のように見えて仕方なかった。
世界に起きる様々な出来事を、まわりの人たちを、刻々とやりとりする気持ちを
クリアに映し込みながら、どこまでも、どこまでも、ころころ転がって行く「ビー玉」。
赤や青、きいろやピンクに水色のビー玉が、光を浴びてキラキラ輝くように。
子供の頃、転がるビー玉を追いかけて遊んだ、懐かしい記憶が蘇った。
そうだ、どこか、郷愁に似た匂いが満ち満ちている感じ。
それがこの映画の根幹にある気がした。

10歳から12歳ころ。
日々をカラフルに描いていたあの頃の自分とリンクして、
切なくなったり、笑ったりの連続。
気付けば、ビー玉みたいな小さな涙がこぼれた。
「子供の成長」は目に見える幸せ。
この世で何よりも守っていかなければならないものだと、しみじみ想った。

映画「奇跡」のモチーフとなった九州新幹線が全線開業したのは、今年の3月12日・・・。
当たり前だと思っていたことが一瞬にして奪われた、あの大震災の翌日だ。
不思議なつながりを感じずにはいられない。
きっと当たり前のことの中に、奇跡はたくさんあるのだろう。

今ある奇跡を慈しむこと。
それって、なかなかできないけれど、忘れたくないな。

有楽町の、古くて小さな映画館。
働く人たち一人一人の、誠実で丁寧な仕事ぶりも印象的で、
外に出たら、爽やかな風がすーーっと心に吹いた。