7/15/2015

絵本「Life」と花みち図書館

久しぶりに訪れることができた、
文京区にある花みち図書館
築100年の日本家屋。
大正時代に建てられ、
かつては料亭として使われていたという、
風情あふれる建物。
時代を経てきた重みがにじみ出ていて、
やはり美しかった。

こちらの一階に、
私設の花みち図書館がある。
以前、TOKYO MX NEWSの取材で、
お世話になった場所。
運営されているのは、双子のご兄弟。
左より、兄の西郷潤哉さんと、弟の公貴さん。
うれしい再会だった。

花みち図書館の大きな特徴は、
並ぶ絵本の全てが、
地域の方などに「寄贈」されたものであること。

しかも、いらなくなった絵本ではなく、
それぞれに大切な、思い入れのある絵本。
一冊一冊に、
寄贈した方のあたたかな”メッセージ”が添えられている。

毎週水曜日に無料開放され、
自由に絵本を読むことができ、借りることもできる。
地域の方々の憩いの空間になっているのだ。

そこには、
「孤立から起こる地域の課題を解消できれば・・・」
というお二人の願いが込められている。
都会の東京だからこそ、
こうした居場所が求められていると。

わたしも今回、
大好きな絵本を寄贈させて頂いた。
もう何度も何度も読んでいる一冊。
作:くすのきしげのり 絵:松本春野 瑞雲舎

町外れにある小さなお店「Life」。
訪れた人は、これまで大切にしてきた思い出の品を、
”メッセージ”つきでこのお店に置き、
代わりに、ここで見つけた気に入ったモノを持ち帰る。

表紙に描かれたおばあさんは、
亡くなったおじいさんが蒔くはずだった”花”の種を置き、
その代わりに写真立てを。

なかには、
メッセージつきの絵本が、
新たな持ち主のもとへ渡るシーンも。

様々な人の、思いや人生が交差する・・・

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「Life」の物語はまさに、花みち図書館のよう。
絵本、メッセージ、花・・・
様々なキーワードが重なっているところも、
不思議なシンクロ。

  地域と人を、つなぐ場所。
  人と人の、ゆるやかなかかわり。
  
今の時代に伝えたいことがあって、
あるところでは、花みち図書館を創った人がいて、
あるところでは、絵本「Life」を創った人がいる。

いまの私の心のアンテナが反応している部分も大きいけれど、
偶然とはいえ深淵な意味を、
感じずにはいられない。

今回、西郷ご兄弟の前で「Life」を読ませて頂くと、
お一人は涙を流され、
もうお一人は、
知っている絵本の中で一番よかったと。

もうすぐ、「Life」の絵を描かれた、
松本春野さんにお会いできるのも、
楽しみで仕方がない。
つづく・・・

花みち図書館取材時の動画はこちら ⇓